目には目を？
レストランなどならともかく
マジックバーにくる目的が
マジシャンへのチャレンジって
人も、いまだいるみたいで
一言
「それって楽しいの？」
と聞きたくなってしまうのですが・・・
まあ、これはマジシャン側からの意見であって
そこに来られたお客さんが、それでも楽しくって
まわりに迷惑をかけず、そしてお金をきちんと払ってくれるなら
基本的に、何の問題もないわけです
ただ、そういった匂いのするお客さんが来た瞬間に
マジックをシフトして、タネあかしアリの手順にされていて
そのマジシャンの本気はまったく出されていないってことも
十分にあるのですが
不思議を楽しむのか、タネを明かして楽しむのか
それはお客さん次第って感じですね
僕自身、タネを明かされたところで、大して問題ではないわけです
だって、ギャラは大抵お店からもらっているわけですし
その人が沢山飲み食いしてくれる方が、よっぽど重要な事柄です
だから、レストランなどで
「タネ明かされて、困るんじゃないの？」
なんて言われることもありますが
こういった、僕にとっての「当たり前」を懇懇と説明してあげると
大抵相手は押し黙ります（笑）
まあ、その後の空気がどうなるのかは
相手がどれくらいの大人なのか
に、かかっているような気がします
もちろん、こういったことを言ってくる人の気持ちが分からなくはないですよ
でも、真意としては、わけのわからない勝ち負けをしたいだけでしょ？
そんなの、日常生活で、嫌ってくらい味わっているのに
まだ味わいたい？
基本的には勝ちたいんでしょ？っていうか、勝てると思っているんでしょ？
だとすれば、マジシャンは負けてあげますよ
ゲームで言えば
「前半はちょっと押され気味、でも後半で圧勝する」
というシナリオで行かせていただきます、的な？
そんなドラマチックな筋書きの方が、お客様は
たのしいでしょう
そんな、心理的な勝ち負けにこだわることもなくなっている
今日この頃なのですが
年齢的に僕もそれなりになってきたためか、こんな感じのチャレンジを
されることも少なくなってきました
もちろん、チャレンジされたところで笑ってくぐり抜ける
術も身につけていますし
１人の大人として、懇懇と説明するという手を
取ることもあります
ただ、たまーーに、チャレンジにはチャレンジで返したくなることも
あるんですよね（笑）
決してそれが良いことではないのですが、まあ遊び心として
その手段を常に取ろうとは思いません
若いころなら、意地になって頑張ったのでしょうが
今はいなす技も身につけていますので、頑張るとその後の
パフォーマンスが落ちるので
（この「パフォーマンス」は「演技」という意味ではなく、「効率」のような意味）
ただ、チャレンジに対してチャレンジで受けて
その方が盛り上がる場っていうのがあるのも確かかな？とも
ですから、チャレンジを受ける手段や手法として作っておくのは
決してマイナスではないと考え
最近、頭の中で思考実験をしていました
相手にデックを取られ、適当に１枚カードを決められ
それをデックの自由な場所に戻し、相手が自由に切り混ぜる
この状態から、カードを当てようって感じです
結論から言えば、それなりの制約が生まれますが
自分の持っているテクニックでどうにかなるなあ
となりました
恐らく、相手の目・記憶には、マジシャンにはまったくチャンスが無かった
ように見える状態から、かなりさっくりとカードを取り出すことが
出来るかと
これは最近知ったテクニックがあるから、というのもあります
そして、全体の流れやできなかった場合のアウト、そしてクリーンナップも
含めてどうにかなっているかと
自分でも、結構いけるのでは？とは思っていますが
なにぶん、そういった状況に陥ることも少なくなってきているので
検証する場が少ないったらありゃしない（笑）
ただ、これはセキュリティ中のセキュリティとして機能させられるし
通常の手順に含めても、かなりの不思議度を上げることができると思うので
忘れないうちに、体にしみこませておきたいと思います
このトリックを使う事よりも、このトリックがあることで
一番キツイ状況に陥ったとしても、どうにかくぐり抜ける事が出来る
という安心感から、いつもの演技に余裕が出てくる
と言った副産物の方が、むしろ効果的なのかも
若いと、相手のチャレンジをそのまま受け取ってしまうのですが
年取ってくると、相手のチャレンジに乗っかりつつ、巧妙に
こちらの仕掛けを施すってことも可能なわけです
今までに、手順中で扱ったことのないテクニックを使用しますが
やっぱり知っていれば、道が見えるってことがあるんですね
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