弟子と部下
先日何かの拍子に、不意に頭に浮かんだ言葉です
似ているようで、全く異なると思います
弟子って、師匠の言うことは基本的に絶対です
多少の横暴は許容範囲です
ある種の鉄拳が飛んでも、お互いに愛情の範囲だったら許容だと思います
そして、この関係が切れるのは、唯一師匠から「破門」という関係意外無いと思います
弟子が師匠の下から逃げても、師匠が破門を言わない限り、その一派から抜けたことにはなりません
徒弟関係は続いています
でも、部下は違います
お互いある種のパートナーとして、一人の人間として対応しあうわけです
今はハラスメントなんて言葉がはやってしまっているので、ちょっとやりすぎな感もありますが
部下に対して、絶対を強いることはできないと思います
そして、関係を切るのは基本的に下からのことが多い気がします
退職とかという形ですね、上からだと解雇ですか
これは、その2人(またはそれ以上)を取り巻く関係があるからともいえますね
ある範囲内での関係を解消するだけです
もちろんそれに伴い、いろいろなことも付随しますが(金銭面のことなど)
師弟関係は、その2名の間のみです
どうなろうと、当事者以外関係はありません
でも上司と部下は、ある社会組織の中での関係です
関係性の濃度の違い、とでも言うのでしょうか
師匠は弟子の全人生を引き受け、自分の技や経験をすべて受け継がせ、後世に残そうとします
上司は、部下を成長させある種の社会組織のなかで役に立つ人材にしていくわけです
そうすることで、自分への見返りもそれなりにはあるでしょうし
師匠はどんなに弟子をうまく育てても、基本見返りはありませんよね
技そのものが伝承される喜びくらい?
自分の遺伝子が残っていくうれしさでしょうか、まさに「子」なんですね
まあ、マジックの世界で上司と部下、という関係は珍しいとは思いますが
そういった分野にNLPやコーチング、コミュニケーション理論などを取り入れてきている
昨今ですので、マジシャンもそういったものを、特に上司になる人は
学ばないといけないように思えるのですが・・・
なんとなく、GWの休みの時間に浮かんだことでした
手品・マジック(趣味) ブログランキングへ