マジシャン育成:パッケージにしちゃえば?
いろいろな芸事って
プロフェッショナルになる道が
案外きちんとできていると
思うんです
例えば、噺家さんにしても
弟子について協会に属し
なんて方法が今でも
きちんとあるわけですし
歌舞伎も養成所のようなものがありますよね?
お笑いに関しては、各事務所で養成所などを持っていたりもします
吉本のNSCなんて有名ですが
もちろん全員がプロになれるわけではないのですが
でも、そこに向かっている門がはっきりしているのは
イイと思うんです
マジシャンもこういったものを作ってしまえばいいと
思うんですよ
ただ、大きな規模ではやりにくいでしょうから
芸能事務所のようなレベルで、マジシャン育成ができれば
アリな気がします
トリックに関しては、パッケージにしてしまえばいいでしょう
ある種、マジシャンを揶揄するような言葉として
「ボーリングボールを出して、缶コーラが復活し
テーブルが浮いて、紙吹雪が舞い
スケッチブックに書いたカードがせりあがって
バラの形にした紙を燃やしたら、本物になる」
こんなマジックをどこのマジックバーに行っても見かけるって
まあ、その意見は十分に分かったうえで、逆に
これをパッケージにしてしまえばいいわけで
すぐに現場に投入できるマジシャンの出来上がりって気がします
手品での師弟関係だと、師匠の学んできたトリックを
学ぶという感じになるわけですが、もう少しカジュアルな関係として
パッケージの提供と、その演出指導を行うコーチというか
コンサルタントってなればいいような気がするんですよね
で、こういったことを言うと
他人のトリックで何を!なんていわれそうですが
マーケットに出ているものを購入してもらい
それに対して、練習をつけるなら、問題ないでしょう
オリジナルのネタ1つもない状態で、プロでござい!
と人前に立つとは何事!なんていう人もいるかと思います
ただ、一般の人を相手にするマジシャンとして
活動をしていくなら、実際にはその辺あまり関係ないですよね
この手法をとるなら
変にマジックマニアを鍛えるよりも
役者さんのような人(舞台に立ったり、演じることができる人)
を鍛えた方が手っ取り早く一人前のマジシャンが出来上がるはず
これ、ステージでもクロースアップでも使えると思うんです
何かパッケージ化して
「これを演じられるようにして」
ってやれば、一定クオリティのマジックを
安定して提供できるわけで
正直、一つの方法だと思うんですよね~
プロの歌手でも、デビュー直後ってオリジナルの曲とか
ほぼないでしょう
そういったときって、他の人の曲を歌うわけじゃないですか
それでも十分にお金はいただけるわけで
ネタそのもののオリジナリティって、そんなに問題ではないような
気がします
ただ、その表現がしっかりしているとか、自分の考えが反映されている
っていうのは大事だと思いますが
そこまでしてしまったら、ただのコピーバンドみたいなものに
なってしまいますから
ネタを提供して、指導をする
もちろんマジックができる、という部分はもちろんとして
動きの意味や、トリックの歴史なども
所詮ネタ仕掛けにしか興味がない人は、細かなことを言っても
本当に通じませんからね
そういった人は、それなりの所までしかいかないはず
それはそれで(笑)たぶん時間が淘汰をしてくれますので
恐らく芸能事務所などで、若い女の子をマジシャンに仕立てる?
のなら、こういった手でいけるでしょうね
で、もしこういったパッケージが氾濫したら
クライアントさんは、どのマジシャンを呼んでもおんなじじゃん!
ってなるでしょ
そうすると基本的には価格勝負になってくるわけです
そっちのチキンレースはやらせておけばよくってですね
そこでオリジナルのマジックを持っているマジシャンの価値が
初めてクライアントさんに伝わると思うんですよ
金太郎飴のようなマジックではない、どこでも見たことのない
マジックのできる人って、貴重になってくるわけです
オリジナルでも面白くないなら、その人は金太郎飴に
取って食われるわけですし、マジシャンとして上を目指したいなら
金太郎飴でいられるはずもないはず
意識的に金太郎飴になるのも1つ、金太郎飴から抜け出すのも1つ
また金太郎飴を作り出す方にまわるのも1つ
なんでこんなことを??
ビルアボットが面白いものを売っていたんですよ
その名も「ProPackage」
http://billabbottmagic.com/online-store/PSPASHOW.html
自分のアイデアで手順を作り、それを演じるビジネスっていうのが
マジシャンの保守本道だとは思うのですが
それ以外にも方法はある、ってことです
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チョビ | 2015年09月15日