ジョセフバリーのレクチャーを受けて
先日東京で行われた
ジョセフバリーのレクチャーに
行ってまいりました
アジアに来るのは初めてとのことで
街中や駅などの風景を、いろいろと
楽しんでいたのが可愛らしい感じでした
まさに普通のお兄ちゃんで
笑顔もとってもチャーミング
まとうオーラは非常に緩やかな感じです
ワークショップもあったのですが
僕は夜に行われた普通のレクチャーのみ受けました
レクチャー始まる前に何気なく演じているトリックの
クオリティが半端なく、そこだけでもおなかいっぱい!
彼、生粋にマジックが好きで
見てくれている人を驚かせたいんだろうなあ
という感じ
とはいっても、グイグイ来るような
アメリカンなパフォーマー気質とは違い
何とも上品というか、さりげない感じは
日本人にも受け入れられやすい方だと思います
まだマジック界に入ってからそれほどの時間がたってない人で
DVDなどもごくわずか
とはいえ、その作品1つ1つが、何とも言えない破壊力
個人的な感想なのですが・・・
彼、たぶん本を先生にしてきた人なんだろうなあ、と
映像や明確な先生がいた状態であの演技を
できるようになったのならどこかに、彼と同じような
雰囲気のマジシャンがいるはずですが
見たことないですからね
初めて彼の演技を見た際(DVDで)感じたことは
スペイン系のマジシャンたちと同様に
ある意味でかっちりしていない、ふわふわしたマジックを
得意としていて
じゃあ「ジャズ」なのかと言えば、実際にはかなり厳密に
やることは決まっています
予め相手に情報を与えないという部分や、自由な感じを与えつつ
実際には選択肢をは演者が決めているところなどは
非常に似ているように感じます
もし彼が、本をメインにしてあの境地にたどり着いたのなら
とんでもない天才なのではないか?って思います
そんな彼のトリックは、まさに自由闊達なトリックで
これ、つまりは
「僕には似合わない」
トリックになるんですよね
ジョセフやダニーのような最新のカードマジックを見ていると
実は技法や現象に最大の効果を与えるためには
「演者の態度」
と言ったものが大きな影響を与えることは見て取れます
フォースの時の態度や、コントロール時の振る舞いなど
相手に何が伝わるのか、ということを十分に理解して
振る舞いをしているので、見事に大切な部分が抜け落ちたり
図々しいフォースなどが成立するんです
これって、マジシャンが仰々しい格好をして
恭しくテーブルについたばあいには、なかなかうまく
効果を発揮しにくいものではないか?と
服装や髪形、言葉遣いやカードの扱いなど
そういった部分まで考えて、トータルコーディネートしないと
彼の行っているマジックは、うまく再現できないだろうなあ、と
彼の演じているマジックを全く同じに演じようとしても
ほぼ無理でしょう
でも、同じようなトリックを演じることは、よく考えれば
できるようになるのかもしれません
同一なものは無理ですが、同質なものは作り出せる可能性が
あるかもしれません
20代の若さで
「自分を表現できる、そういったマジックを演じるんだ」
と、言ってのける、彼の見据えるものが何なのか
僕には分かりませんが
僕はこの年になって、ようやく少しは自分らしいトリックを
演じられるようにはなってきたのかな?
と思えるようになりました
「態度」の部分の大切さと、基本的なテクニックに関して
習熟しておくことで、様々なトリックを作り出せるということを
教わることのできたレクチャーだったと思います
恐らく、今後世界中をツアーして回るマジシャンになることでしょう
その際には、見逃すことが無いようにしてくださいね
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