騒がしいレストラン　力をいれるは・・・ | レストランマジック研究所 　戦略と戦術をお持ちですか？

マジックする現場は
さまざまです

普通のレストラン
静かなバー
上品なホテルラウンジ
ホテルの宴会場

などなど、マジシャンによって、そのスタイルによって
似合う、似合わないがあるとは思いますが
まあお仕事はおしごとで、いろいろな場所で
演じさせていただいております

先日出演したクッチーナマジカ
席は満席で、非常に盛況でしたので
決して静かな所ではありません

こちらがしゃべっても、ちょっとかき消されてしまう感じ

こういった場が久しぶりだったので、自分の声をどう出すか
久々に意識しましたが、今までのもっと騒がしい場での
経験をしていますから

決してマジックなんかやる場所ではない所でやった経験は
今でも活きているのですが、さて、どこだと思います？

そんな場所は・・・

実はボーリング場
ボールが転がる音、ピンが弾ける音
これでかき消されるだけでなく
奥行きのある空間なので、声が発散してしまう感じ

相手にまっすぐ届かないんですよね

このボーリング場での仕事、若いころにかなり大掛かりな
案件として３０人以上のマジシャンが一度に
ボーリング場を回る、というとんでもない物でした

この時に過酷な現場をしっかりまわれたマジシャンは
ほんと、底力が違います

声が通らないからって、大声出してもだめなんですよ
相手には騒音として聞こえてしまう可能性が高いです

相手に声を伝えるためには
腹筋に力を入れてゆっくり大きな声で話す

もちろん、本当に声の仕事をしている方はもっとテクニカルな事を
していると思うのですが、素人でも簡単にできるのは
こんな感じ

腹筋に力を入れて声を出すと、方向性がしっかりする感じ
ゆっくり話すのは、口を大きく意識的に動かし
相手に唇を読ませる意味もあります
大きな声も、バカみたいに大きくする必要はないです
少々大きめくらいで十分

これだけでも、かなり通じるようになります

もし腹から声を出すことをしないで、口や喉で声を出していると
あっという間にやられます

ボーリン上でやっている時、ゴールデンウィークなど
数日間連続、という事もありました
慣れてない方は声をつぶしてしまった
というのもあるのですが
僕は何とか持ちこたえました

でも、今音声コンテンツを作る際に
それほど腹筋を意識しないと
１時間もしゃべると辛くなります

実は、前の事務所にいた時に、発声練習のスクールに
数回ですが通った事があります
事務所にいたマジシャン数人で行ったのですが
そこで少し驚かれたのです

「洋介は、声でないだろう」ってことで

でも、先生も案外ちゃんと出ている
と言ってくれたはず
（かなり昔の事なので、はっきりと覚えてません）

この時には、既に発声の基本的な事を
知っていたから、声に意識を持っていくのではなく
身体的な部分の意識をしました

多分そのおかげでしょう

この身体的な部分に関してどこで学んだか？

実は中学の時、音楽の先生に授業で鍛えられたのです（笑）
通常、中学の時の音楽の授業なんて
とんでもなくかったるいでしょ（失笑）

実際に授業が始まる前には、必ず発声をさせられ
場合によっては先生のパンチが腹筋に飛んできました

もちろん本気ではなく、腹筋に力を入れろってことで

この時に、身体的な使い方を覚えこまされた感じです

今になって、この時のトレーニングを感謝しています
足腰疲れても、声がガラガラになるってことはないですから

人前に出る人にとって、人の気を集めることは重要です
マリックさんも書いていますが
人気者は、顔がいい
顔がダメなら、声がいい

声の質もまた、人の気を集めるのに重要なファクターです
ただ、どんなに質が良くても、届かないとダメですので
まずは相手に声を届かす、そんな身体が必要ですね

年を取ると、どうしても筋力が弱ってしまいますが
それはこういった事にも影響しますので
やっぱり体は資本、鍛えないとダメですね