初心に戻ってレギュラーデックでお楽しみください 小粒でもピリリと コロンビニノートの多くで採用されている、準備なし・借りたデックでもできる |
このページにお越しいただきありがとうございます
レストランマジック研究所 小林です。
(最近この絵をよく使うのですが、実は気に入っています(笑))
さて、コロンビニの日本語冊子版シリーズも
かなりの数量リリースしてきました。
前作、前前作に関しては、準備がありだったり
特殊なカードを利用するという、コロンビニにしては
少々凝ったトリックが載っているノートを
ご紹介させて頂きました。
もちろん、そういった特殊なカードを使った方が
予想外の鮮やかな現象が起こる事も多く
また、手続きも少なく面白いトリックも多いです。
それらのノートもありがたいことに
非常に好評で沢山の方に手にしていただきました。
今回がファイナル?! |
今回のノートは、初心に戻って?
レギュラーデックで、準備なしという
コロンビニらしいトリックが集まっているものになります。
タイトルはFinal Cut
ファイナルと言っても、これで終わりではないですからね!
まだまだコロンビニノートは日本語化していきます。
たまに
「ノートを訳す順番などはどうやって決めているのですか?」
などと聞かれることがあるのですが、答えとしては
極めて適当です(笑)。
コロンビニ自身は、私家版のような形式の
リング製本のレクチャーノートを山ほど出しているため
それらを適当な順に、僕の本棚からランダムに
手に取っています。
そして、まだまだ僕の本棚には日本語になっていない
コロンビニノートがありますので、まだレストランマジック研究所
からリリースは続きますよ!
そして今回のノートの特徴は? |
ですので、初心も何もないのですが(笑)
コロンビニのノートには、いわゆるインプロンプトのトリックを
扱っていることが多いのは確かです。
そして、このコロンビニシリーズの日本語化はそういった
インプロンプとのカードマジックからスタートして行ったので
原点回帰的なものになっています。
今回のノートの1つ前にリリースした「That’ll Be The Day!!」
そしてその前にリリースしている「CARDSDOTCOM」は
少し変わったノートであったと言えるでしょう。
ダブルバックやブランクフェイスのような特殊なカードを
必要とするようなトリックも載っていて、面白そうではあるけども
演じるには準備に関して少々ハードルが高いものもあったかと思います。
でも今回はご安心ください、レギュラーデックのみで演じられます!
多くは準備も必要ありません。一部は準備の必要もありますが
とはいっても実演が難しいか?と思われない位のもので
ササっとセットができます。
つまりは、気軽に非常に楽しめる内容になっているという事です。
今までとちょっと違う点は、現象が先に書かれていないので
手法と現象を同時に理解してくために、その点は今までのノート
と違う部分になると思います。
今までのコロンビニノートをお買いになり、読み慣れた人にとっては
少々の違和感を感じる部分があるかもしれませんが
その分、想像力を働かせて色々と広がりを感じられる
内容になっているかと思います。
では、実際のトリックたちは? |
Final Cutに載っているトリックは全部で20個
以下に全て載せてありますので、ご確認ください。
Aces Up(Lin Searles)
とてもシンプルなAアセンブリのトリックですが
一般の方には不思議に見えるトリックになっていると思います。
カードを混ぜていきますが、実際にはデックがほぼ崩れないので
ディレイド・セットアップが可能でしょう。
Face-Up Gemini Twins(Martin Gardner)
もうタイトルから何が起こるかだいたい分かると思いますが(笑)
それを複数回行い、裏と表で繰り返すというもの。
たったそれだけなのですが、実際に見てみると巧妙です。
Luna Rossa(Aldo Colombini)
赤い月という題名のトリックなのですが
非常に不思議なメンタルマジックになっています。
最初によく混ぜてもらったデックからスタート出来
観客に全く自由にカットをしてもらう作業を
2回行いますが、26枚目のカードがマッチします。
Revelations:Two(Stephen Tucker)
スモールパケットでのカード当てで、限られた範囲内での
カード当てになりますが、プランジャーの原理を連続して
利用して、だんだんとカードを絞って行く
動きのあるカード当ての手順です。
Five-Card Choice(Tom Hubbard)
ちょっとふわっとした感じのトリックなのですが
その分、演者のキャラクターを活かしたら
ウケるトリックになると思います。
観客に1枚を自由に選んでもらったはずなのに
演者はあらかじめ予言しています。
非常に巧妙に、これを実行していきます。
Time Up(Aldo Colombini)
サッカートリック+クロックプリンシプルで
シンパセティック現象を起こします。
最初からのセットアップは必要ないので、演じるのは
難しくないものです。
Witchcraft(Andre Robert)
とてもストレートな予言のマジックになっていると思います。
相手が自由に決めた枚数目のカードがあらかじめ
予言されているというもの。
サラッと演じられたら、図々しすぎて気づかれない
手法になっていると思います。
Carbon Copy(Karl Fulves)
カードを使って、コピー機のような機能を見せてくれます。
全3段に渡る、本格的なカード手順になっています。
カールファルブスらしい、変わった現象が起こっていきます。
Never Ending Story(Aldo Colombini)
円形になるように、適当にカードを並べたはずなのに
赤と黒が分かれ、最初に選ばれたカードは
色違いの束の中から現れるというもの。
円形に並べて行く所を称して
ネバーエンディングストーリーとなっています。
Trapper Keeper(Karl Fulves)
トライアンフとサンドイッチを一緒に行う
ある意味で豪勢な手順になっています。
1枚を選んでもらいデックに戻し、2つのパケットに分けて
それぞれの中に表向きのカードを1つずつ作ります。
パケットをひっくり返して混ぜ合わせ、表裏を混ぜた後
デック中ほどで表向きにしたカードが1枚を挟んでいて
それが選ばれたカードです。
Double Spell Discovery(Gene Castillon)
2人の観客に手伝ってもらいますが、それぞれの名前を
綴っていくと互いのカードが出てきます。
少々状況は限られるのですが日本語でもOKですし
非常に巧妙な流れになっています。
Thanks to Goodlife(Paul Gordon)
8枚ずつのカードを2人の観客に渡して
1枚を覚えてもらうのですが、非常にフェアな状況下で
2枚のカードを当ててしまいます。
巧妙な原理を利用して達成をしますが
色々と応用が効きそうな手順と原理です。
Zoo Story(Marty Kane)
3人の観客を巻き込んでのカードマジックなのですが
英語のつづりを使って行うために、日本語で行うには
少々変換が必要です。
ただ、カードを動物に見立ててオスを見つけ出す
という興味深い演出になっているので
楽しめるトリックだと思います。
ET Vice Versa(Werner Miller)
タイトルの通り、互いに同じことを行うと
互いにカードを当ててしまうというもの。
選んだカードの名前分配るという作業をするのですが
繰り返し演じることもでき、非常に巧妙な原理によって
作られているので、興味深いです。
A Promise is A Promise(Aldo Colombini)
3人のカードを次々と当てていくトリックで
クイックなトリックになっています。
3枚を選んでもらい、デックに戻します。
覚えたカードがデックの下と上と真ん中に現れます
と言って示しますが、もちろんまだ異なります。
おまじないをかけると、その3カ所にカードが現れます。
Widow Swapping(J.K.Hartman)
サンドイッチの状態からカードが入れ替わるというもの。
間に挟むカードがQなので、未亡人となっています。
ハートマンらしい、ある意味でテクニカルな
流れになっていると思います。
A Transcendent Transposition(Tom Daugherty)
カードのトランスポジション現象ですが、裏向きのデックの中で
表向きに現れるために、ビジュアルとしても
かなり強い印象があるかと思います。
Dual Zone(Aldo Colombini)
2枚のカードの移動現象になりますが
少々図々しい手法を使っています。
ただ使いどころを考えれば、効果的なトリックとして
活用できると思います。
Change in Mind(Howard Adams)
6枚を選んで半分に切ってしまう、という衝撃的な
スタートになるのですが、3つの山に配り分け
アメリカのコインであるダイムとクォーターとペニーを使って
操作をすると3枚の一致現象が起こります。
つづりを使うので日本では少々難しいかもしれませんが
研究する価値のあるトリックだとはおもいます。
Same Time, Same Place(Aldo Colombini)
タイムパラドクスが起こるカードマジックです。
最初に表を見ずに、デック中ほどにひっくり返してカードを入れた後
別のカードを選んで、表を確認したのちにデックに戻します。
最初にひっくり返したカードを確認すると、先ほど覚えたカードです。
Two Thought in Line(Floyd Shotts)
非常に不思議な予言のトリックなのですが、セットも簡単で
ほぼセルフワーキングのようなトリックになっています。
あらかじめ予言を書いておき、適当な数字を決めてもらって
その枚数目にあるカードを覚えてもらいます。
デックを軽く混ぜて、再度その数字の枚数配ってもらい
出てきたカードが予言されていて、実はそのカードが
最初に覚えたカードも当ててくれます。
Just Further Away(Aldo Colombini)
自由に決めた枚数目から、自由に選んでもらって覚えたカードが
ひっくり返って現れるというトリック。
かなり直線的に構成されているもので、手数は多めですが
何の準備もいらないので、組み合わせ方によっては
面白いものになると思います。
Turn’n Tell Card Mystery(Ken de Courcy)
相手の思った数字を当てる、というトリック。
最初はパケットを使って作業をするために
なんとなく数理的な感じがしますが、最後には
デックから適当な枚数を取ってもらいその枚数を当ててしまいます。
Add-a-Pair(Tom Sellers)
相手の選んだ2枚のカードを当ててしまうのですが
カードの数字で2つのパケットを作ってからデックに混ぜてしまい
ちょっと面白い方法で当てていきます。
手順上カードを配る作業の意味合いがあまりないのですが
ただ、ロケーションの方法として、この数理的な原理は
興味深い所があるかと思います。
Tamax(Dougie Gibbard)
巧妙なカード当てです。
カードを配り、覚えてもらったら、さらに配り分けてもらって・・と
作業的には全て相手にやってもらって
それでも相手の自由に選んだカードを当てることが可能になります。
今の時代なら、ZOOMマジックとして演じることも可能かと思います。
さて、ノートはおいくらでしょうか? |
コロンビニの日本語版はいつも2パターン製作しております。
1つは印刷版、もう1つはPDF版ですので
お好きな方をお選びいただいてご購入ください。
印刷冊子版は2500円(税込)
PDF版は2000円(税込)
になります。
印刷冊子版に関しては、送料サービスの状態になっております。
レギュラーデックで演じるトリックばかりですが
今までの、同種のノートとはちょっと感じが違っていて
なんとなく、トリックたちがザラっとした存在感を
持っているものばかりという感じです。
カード好きなら、どこかを思わずいじりたくなるような
そんなものが集まっている感じなので、楽しんでいただける
そういった内容になっていると思います。
決済方法はカード決済(PAYPAL)または銀行振り込みになります。
PAYPALの場合には、決済の確認がすぐにできますので
PDFはすぐにお手元に届くようになります。
印刷冊子版もご注文直後に配送準備を進めさせていただきます。
銀行振り込みの場合、振込確認後に作業を進めさせていただきますので
少々お時間がかかる場合もございますので、ご了承ください。
Final Cut 印刷冊子版 2500円
Final Cut PDF版 2000円
中級者向けの内容かもしれません |
既にお伝えしていますが、今回のノートの構成が
今までのものと少々異なっています。
いつもは現象が説明され、その後に準備が説明されて
そして手続きが説明されます。
ただ、今回は各トリックが1つのユニットにまとまっている感じで
現象と手続きが一気に書かれてしまっています。
なので、お客さんから見える部分と自分の行っている部分を
分割して理解するのは、読まれる方の作業という事になってきます。
これは、マジックの解説を読み慣れてない方には非常に難しいことですし
同時にマジックのパワーを感じることも大変になってきます。
ですので、ちょっと意識して現象と作業を読み分けて行ってみて下さい。
読んだだけでは価値が分からないトリックがある、というのは
ある程度の経験を積んできた愛好家の方ならお分かりと思います。
今回のノートの作品も、ただ読んだだけでは
「なんだか難しそう・・・」
みたいな感じで読み飛ばす可能性が大きいです。
つまりはその分、他の人の目に触れる可能性の少ないトリックが
沢山あるともいえると思います。
どれも面白い部分を含んでいますので
是非読み解いていってみて下さい。
Final Cut 印刷冊子版 2500円
Final Cut PDF版 2000円