想像以上のダメージ・・・拒否
レストランで演技をしていると
必ずあるのが
「マジック、いらないよ!」
と、言われることです
単なるサービスですので
もちろん、このように
マジックのサービスを必要と
しない人がいたって普通なこと
でも、これ
マジシャンには案外ダメージで
連続で3テーブル位くらうと
もう帰りたくなります(笑)
じゃあどうするのか?
ってなってくるのですが
もちろん、いろいろな方法はあります
どちらかと言えば
西洋のマジシャンの方が
この手の方法を研究して
実戦を繰り返している感じがします
その理由は分かりやすく
向こうは、チップの文化なので
テーブルに入れる数がそのまま
手にする金額に比例するからです
そういった違いを意識しないで、理論書に書かれていることを
そのまま行うっていうのは
日本では危ない場合があるわけです
まあ、この辺の振る舞いを見ていると
プロフェッショナルとして、どういった場で動いてきたのか
ですとか
どれくらいのプロフェッショナリズムを持っているのか
なんてことが分かります
まず、相手による拒絶なのですが
慣れないうちは「自分の存在を拒絶」
されているように感じてしまうんですね
でも、実際には
単にサービスが必要ないだけで
焼肉屋さんで「網替えますか?」という言葉に対して
「ああ、大丈夫です」っていうのと変わらないわけです
お客さんからの「ノー」に簡単に凹んで
現場のマジシャンやマジックに対して
きつく当たるマジシャンになってしまうこともありますし
場合によっては、お客さんに対して
変に恐怖心や嫌悪感などを持ってしまう人も
いるでしょう
まあ、一言でいえば、プロじゃあないってことでして
そこを越えられないOR理解できないのなら
現場プロはやめておいた方がいいでしょう
ストリートやチップがギャラになる人の場合
見せた数にギャラが比例するので
まずはマジックを始めてしまう
なんてことを、常にしている人もいるでしょう
そのせいで、最後にチップの要求が激しく
お客さんに嫌な顔をされることもありうるでしょう
個人的にはお勧めしませんが
そういった「場」が主戦場なら、しょうがないわけで
ストリートとかやっている人曰く、結構稼げる
とは言いますが、その分のリスクも負っているわけです
どこで仕事をして行きたいか、ってことにも
関わってくるわけです
つまりは場によっては
「青いナイフを落としました?」
なんてアプローチや
「お財布はどなたのですか?」
とかのアプローチが正解になることもあるわけです
僕個人としては、レストランからきちんとギャラを
頂くことが常ですし、そうではない現場などには
入らないので、上記のアプローチをすることはありません
ホテルの上の方の階にあるラウンジなどで
いきなり財布を広げて火が出る、なんて
ワイルドなアプローチは必要ないってことです
必要のない方へ、必要のないサービスを
行うこともないからです
変にその辺が意固地なマジシャンは
全てのテーブルで演じないと!
なんて思い、それを実行した故に
お客さんからクレームが、なんてことも
起こりうるわけです
僕らにとってマジックはあくまで仕事、ビジネスです
そこで起こっている事全てを、個人的な出来事として
受けとめる必要がない、と言うのがまずは大事
そして、ビジネスなのなら
きちんと1人の人間として
お客さんに対峙すればいいわけです
今までに、お客さんからノーを言われた時
どんな風に感じましたか?
そして、その感情の揺れをどのように解消しますか?
心理的な「距離」を意図的に取れるかどうか
それがプロとして、マジックを仕事にできるのかどうか
と言う部分にもかかわってきます
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